加古川市国民健康保険第2期データヘルス計画
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62 第5章 健康課題の明確化と計画の目的・目標 1 健康課題と対策の方向性 これまでの分析結果から、加古川市が優先的に取り組むべき健康課題と対策の方向性を以下のとおりまとめました。 健康課題等 対策の方向性 死亡・要介護状態の状況 ●死因別標準化死亡比(SMR)では腎不全が男女ともに最も高い。(P11) ●介護・介助が必要となった主な原因のうち、糖尿病が高い割合を占めている。(P12) ●糖尿病が進行し、合併症が発症すると生活の質が低下することから、糖尿病の重症化予防に取り組む必要がある。 医療費の状況 ●入院・入院外を合計した医療費は糖尿病が最も高く、生活習慣病等医療費においても、糖尿病の割合が兵庫県や全国と比較して高い。(P22・P26) ●糖尿病における医療費が高くなってきていることから、糖尿病の発症予防・重症化予防に取り組む必要がある。 ●人工透析にかかる医療費は年々増加している。また、レセプト件数では30万円以上の高額な医療費の疾病の中で腎不全が最も多い。(P33・P36) ●人工透析が導入される主な疾患として、糖尿病性腎症の割合が最も多いため、新規人工透析患者を増やさないために糖尿病性腎症重症化予防に取り組む必要がある。 ●糖尿病性腎症以外にも腎不全を引き起こす疾患があるため、特定健診結果から腎機能に関する分析を進め、腎不全のリスクがある者に早期介入していく必要がある。 ●生活習慣病等医療費に占めるがんの割合が高い。(P26) ●がんの早期発見・早期治療のため、各種がん検診の受診機会を整備する必要がある。 ●歯科における被保険者1人当たり医療費及びレセプト1件当たり医療費が、全国に比べ高くなっている。(P19) ●歯周疾患における1人当たり年間医療費は兵庫県より高く、特に15~39歳、45~49歳で高い傾向がある。(P19) ●歯周疾患の早期発見・早期治療、生活習慣病の発症予防のために若年層への早期受診勧奨に取り組む必要がある。

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