加古川市下水道ビジョン2028
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第5章 これからの下水道事業 61 (1)快適な生活環境の創出・・・『快適』 下水道の機能は、家庭や事業活動により生じる汚水を、速やかに排除・処理することです。下水道の整備によりトイレの水洗化が可能になり、また汚水が衛生的に処理されることで公共用水域が保全されるなど、下水道は生活環境の向上に貢献します。 市内には公共下水道整備区域内に未整備区域が残されており、市民の皆さまの快適な生活環境を創出するため、下水道の早期整備が求められています。 そこで、「快適な生活環境の創出」を『快適』に関する方針として掲げます。 (2)危機に強い安全・安心な下水道の実現・・・『安心』 下水道は、社会経済活動を支える重要なライフラインであり、災害時においても下水道が安定して機能することが求められており、下水道の機能が損なわれないよう老朽化した管渠・施設を更新し、さらに耐震化していく必要があります。 また、下水道には雨水を速やかに排除し、浸水を防除する重要な役割もあります。 市民の皆さまの生命と財産を守ると同時に、安心な暮らしを実現するため、浸水対策を進めていく必要があります。 そこで、「危機に強い安全・安心な下水道の実現」を『安心』に関する方針として掲げます。 (3)信頼される健全な経営・・・『持続』 節水機器の普及や人口減少により、水道の使用量が減少することで、下水道の有収水量も減少することが予想されます。 一方で、下水道整備の促進、浸水対策、老朽化した管渠・施設の更新には多額の費用と相当な期間を要します。 今後、下水道事業を取り巻く経営環境が厳しさを増してくる中、お客さまサービスを向上させながら、安定した堅実な経営を行い、将来にわたって下水道サービスを持続させるため、「信頼される健全な経営」を『持続』に関する方針として掲げます。 これら3つの方針を実現させるため、目標及び施策を定め、事業を展開します。 施策の体系は次のとおりです。

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