加古川市下水道ビジョン2028
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第1章 下水道ビジョン策定にあたって 1 第1章 下水道ビジョン策定にあたって 1.策定の趣旨 加古川市下水道事業は、昭和38年に事業着手し、兵庫県が提唱した「生活排水99%大作戦」に基づいて汚水施設の整備を進め、生活環境の向上と公共用水域※の水質保全に貢献してきました。また、雨水施設の整備は市街地を中心に行い、浸水被害の軽減に努めてきました。 下水道普及率※は、平成29年度末現在で91.1%に達し、1,143kmの管渠と7つのポンプ場の整備が完了しています。 今後は、管渠の新規整備、老朽管渠の改築更生、局地的集中豪雨などによる浸水被害への対応、大規模地震対策、将来の人口減少を踏まえた下水道事業の経営改善など、様々な課題に対応する必要があります。 国では、社会経済情勢が変化し、下水道事業が整備促進から管理運営へと移行する中、平成26年7月に新たな下水道の政策体系を示した「新下水道ビジョン」を策定し、平成29年8月には新下水道ビジョンの実現をさらに加速するための「新下水道ビジョン加速戦略」を策定しました。 本市においても、平成27年4月に下水道事業を持続的に運営するため、「加古川市下水道ビジョン」を策定しました。その後、約4年が経過し、下水道事業を取り巻く環境が変化する中、さらに経営基盤の強化と健全で持続的な経営が求められています。 そこで、「加古川市下水道ビジョン」の内容を基本に、将来に想定される課題とその課題に対する取り組みを検討し、下水道事業の進むべき方向性と施策を定めた新たな「加古川市下水道ビジョン2028」を策定します。 ※公共用水域 水質汚濁防止法によって定められる公共利用のための水域、水路をいう。河川、湖沼、沿岸海域、用水路など。 ※下水道普及率 行政人口に対し、下水道を使用することができる人口(下水道処理区域内人口)の割合。

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