加古川市下水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 32 ② ストックマネジメントの実践 【管渠】 管渠の標準耐用年数である50年を過ぎた管渠(昭和42年以前に整備された管渠)は、平成29年度末で36.5kmと全管渠延長の約3%程度ですが、10年後には134.9km、20年後には325.2kmと急激に増加します。 今後、管渠の更新を全く行わなかった場合は、図3.9に示すように劣化が進み、50年後には資産の健全度が低下した緊急度Ⅰ・Ⅱの管渠の割合が、約5割にまで増加します。 ただし、標準耐用年数どおりに管渠を改築する場合は、図3.10に示すように年間最大40億円以上の事業費が生じることがあるため、財政面・体制面で非常に困難であると考えられます。 このため、本市では、平成29年度から平成30年度にかけて、管渠の劣化状況と財政面とのバランスを考慮した上で、効率的かつ計画的に管渠を改築・更新するためのストックマネジメント計画※を策定しました。 ※ストックマネジメント計画 長期的視点で下水道施設全体の今後の老朽化の進行状況を考慮し、リスク評価などによる優先順位付けを行った上で、施設管理を最適化するための計画のこと。

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