加古川市下水道ビジョン2028
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ごあいさつ 本市の下水道事業は、昭和38年に公共下水道事業の認可を受け事業に着手して以降、順次整備区域を拡大し、生活環境の向上や公共用水域の水質保全、浸水の防除など、様々な役割を果たしてまいりました。平成27年4月には、下水道事業の基本計画となる「加古川市下水道ビジョン」を策定し、汚水管渠及び雨水管渠の整備、ポンプ場の改築更新などを進めてきたところです。 現在、市街化調整区域において汚水管渠の整備を進めていることもあり、公共下水道への接続件数は微増を続けているものの、各家庭での使用水量は減少傾向にあり、汚水処理水量はほぼ横ばいとなっています。今後、人口減少社会の本格的な到来により処理水量の減少は避けられず、使用料収入の確保が困難な状況になっていくことは確実です。 その一方で、事業開始当初に整備した管渠が徐々に標準耐用年数を経過し始めており、その更新に多額の費用が必要となります。また、大規模地震や近年頻発する集中豪雨など、自然災害への備えも進めなければなりません。 このように、下水道事業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、策定から約4年が経過した「加古川市下水道ビジョン」を全面的に見直し、「加古川市下水道ビジョン2028」を策定いたしました。これから待ち受ける様々な課題を克服し、本ビジョンに掲げる基本理念『未来へつなぐ 安心で快適な暮らしを支える下水道』の実現を目指し、下水道事業を次世代へ確実につないでいきたいと考えています。 下水道は、市民の皆さまに快適な生活環境を提供するとともに、生命と財産を守る重要なインフラです。この新たなビジョンを将来の方向性を指し示す羅針盤として、我々職員一人ひとりが使命感を持ち、一丸となって取り組みを進めてまいります。今後とも、下水道事業に対する市民の皆さまのより一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。 最後になりましたが、本ビジョンの策定にあたり、熱心なご審議をいただきました上下水道事業運営審議会の委員の皆さま、並びに貴重なご意見をお寄せいただいた多くの市民の皆さまに対し厚くお礼申しあげます。 平成31年3月 加古川市上下水道事業管理者 山本 英樹

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