加古川市水道ビジョン2028
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第1章 水道ビジョン策定にあたって 1 水道ビジョン策定にあたって 第1章 1.策定の趣旨 加古川市水道事業は、創設以来4回の拡張事業を行いながら、低廉で清浄な水を安定して供給し、加古川市民の生活と都市活動を支えてきました。 近年、国の地方分権や規制緩和、社会情勢として少子高齢化と人口減少や環境問題など、水道事業を取り巻く環境が大きく変化しています。 また、給水開始から65年以上が経過し、創設から昭和40年代の水需要の急増期に建設された多くの水道施設で今後老朽化が進行し、特に東日本大震災以降、施設や管路の耐震化の必要性が高まるとともに、安全・安心な水を安定的に供給するための施設整備への取り組みが必要となってきています。 現在、市内の水道普及率は99.4%となっており、拡張(量の確保)から更新・維持管理(質の向上)への転換期でもあります。 国では、今般、水道を取り巻く環境の大きな変化に対応するため、「水道ビジョン(平成16年策定、平成20年改訂)」を全面的に見直し、50年後、100年後の将来を見据え、水道の理想像を明示するとともに、理想像を実現するために取り組むべき事項や方策、関係者の役割分担を提示した「新水道ビジョン(平成25年3月)」を策定しました。 本市においても、安全で良質な水道水を安定的に供給するため、平成21年3月に水道事業運営の基本計画となる「加古川市水道ビジョン2018」を策定しました。計画期間の満了に伴い、「加古川市水道ビジョン2018」の進捗状況を確認するとともに、将来の見通しを踏まえた水道事業のあり方について検討し、水道事業の進むべき方向性と施策を定めた新たな「加古川市水道ビジョン2028」を策定します。

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