加古川市水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 48 ④ 環境にやさしい水道 【水環境の保全】 水環境の保全は、一事業体だけで達成することは難しく、広く流域の自治体及び関係機関と協力して、加古川水系及び地下水系の保全に取り組んでいく必要があります。 本市では、加古川流域の自治体及び関係機関と協力して、加古川水系及び地下水系の保全を図っています。 また、水質汚染源マップを作成しており、水質事故が発生した場合、汚染源マップを事故の状況把握と被害の未然防止に活用しています。 【環境負荷の低減】 水道事業は、全国の電力消費の約1%を占めていると言われており、地球温暖化防止への取り組みが求められています。 本市では、多くの電気を使用するポンプ施設においてエネルギー効率に優れているインバータ※ポンプを採用し、電力消費量を抑制しています。 また、配水管などからの漏水防止に取り組むことにより、無駄のない水の供給が促進され、水資源の保全及び浄水に要するエネルギーの節減が図られます。 本市では、毎年、昭和年代に布設した管路を中心に漏水調査を実施しています。調査結果をもとに漏水箇所の修繕を行っており、有収率※は平成28年度で96.7%(全国平均90.3%、兵庫県平均92.1%)と良好な値を示しています。 ※インバータ 電圧・周波数を任意に可変させて、電動モータの速度制御を行うもの。きめ細かく制御ができるため、省エネルギー化につながる。 ※有収率 料金徴収の対象となった水量を配水量で除したもの。

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