加古川市水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 25 水道ビジョン2018における水質管理に関する目標についての実績値 浄水処理では、原水の水質の変化に対応して薬品の注入量等を調整し、水道法に定められた51項目の水質基準を満たした安全な水道水を供給しています。 水道ビジョン2018に掲げた水質に関する目標値は、水質基準を満たした上でさらに品質の高い水道水を供給しようとするもので、実現に向けたさまざまな取り組みを進めてきました。 しかし、採用した指標の多くは数値の算出において年間の最大値を用いるものであり、水道水の原水となる河川の表流水は、渇水や高温などの気候変動や植物プランクトンの発生などの影響を受けて水質変動が大きくなることがあるため、実績値は一時的、突発的な数値の悪化を反映したものとなっています。 このような状況の中、これからも品質の高い水道水を皆様に供給するには、原水の状況を詳細に把握して浄水処理に反映させるなど、よりきめ細やかな水質管理を行う必要があります。 水道ビジョン2018の目標値は、水道事業における業務指標(PI)を用いて設定していますが、この10年間でPIから除外されたり、算出式が変更されたりしたものが多いため、水道ビジョン2028ではカビ臭を測る指標として最大カビ臭物質濃度水質基準比を、塩素臭を測る指標として平均残留塩素濃度を、それぞれ新たな指標として第6章の具体的施策において目標値を設定しています。 水道ビジョン2018における水質管理に関する目標 H30 目標値 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 連続自動水質監視度 (台/(1000m3/日)) 0.07 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.06 0.06 0.07 0.07 カビ臭からみた おいしい水達成率(%) 90 80 85 100 100 85 60 55 65 45 塩素臭からみた おいしい水達成率(%) 50 0 50 50 25 50 50 0 0 25 総トリハロメタン濃度水質基準比(%) 50 56 60 56 54 45 57 50 61 67 消毒副生成物濃度 水質基準比(%) 10 16 12 12 9 15 6 19 20 17 【指標算出式】 ・連続自動水質監視度(台/(1000m3/日)):(連続自動水質監視装置設置数/一日平均配水量)×1,000 ・カビ臭からみたおいしい水達成率(%):((1−ジェオスミン最大濃度/水質基準値)+(1−2MIB最大濃度/水質基準値))/2×100 ・塩素臭からみたおいしい水達成率(%):(1−(年間残留塩素最大濃度−残留塩素水質管理目標値)/残留塩素水質管理目標値)×100 ・総トリハロメタン濃度水質基準比(%):(総トリハロメタン最大濃度/総トリハロメタン濃度水質基準値)×100 ・消毒副生成物濃度水質基準比(%):((5項目の消毒副生成物毎の最大濃度をそれぞれの水質基準値で除した値の合計)/5)×100

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