加古川市水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 22 ④ 直結直圧給水の推進 戸建住宅は、配水管の水圧を利用した直結直圧給水※が主流ですが、ビルやマンションなどの高層建物は貯水槽水道※により給水しています。 貯水槽水道の衛生管理は、設置者の責任で行うことになっていますが、管理が不十分だと、残留塩素濃度の低下など水質の悪化を招く場合があるため、上下水道局ホームページなどを通じて、設置者に対し適切な管理方法に関する啓発を行っています。 特に、小規模貯水槽は衛生面で問題が生じやすいため、直結直圧給水の導入が有効な対策になります。 本市では、平岡地区の中で水圧が低かった地域において、3階への直結直圧給水が可能となるよう、平成28年度に新在家加圧ポンプ場を整備しました。 ※直結直圧給水 需要者の必要とする水量、水圧が確保できる場合に、配水管の圧力を利用して給水する方式。水質劣化の防止のほか、受水槽の清掃・点検にかかる費用が不要(コスト削減)、受水槽の設置スペースが不要となり、土地を有効利用することが可能(省スペース)、配水管の圧力を利用するためエネルギーの有効利用(省エネルギー)などのメリットがある。 ※貯水槽水道 ビルやマンションなどの高層の建物は、水道水をいったん受水槽に貯めてから給水する、受水槽式給水方法となっている。 このような給水方法を「貯水槽水道」といい、受水槽容量により次の二種類に分けられる。 ○受水槽容量が 10m3を超えるもの/簡易専用水道 ○受水槽容量が 10m3以下のもの/小規模貯水槽水道 これまでの取り組み • 貯水槽水道の衛生管理の必要性について、ホームページなどで情報提供をしています。 • 平成28年度に3階直結直圧給水可能区域を拡大しました。 課 題 • 貯水槽水道の設置者に対して、水質管理の徹底を求めるとともに、直結直圧給水が可能となる区域をさらに拡大する必要があります。

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