加古川市水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 20 【消毒副生成物対策(塩素酸※・ハロ酢酸等対策)】 消毒副生成物は、浄水処理の過程で塩素消毒を行った際に、塩素が水中の有機物と反応することで生成されます。 また、薬品を長期間保管している場合においても、消毒副生成物が生成されます。 本市では、粉末活性炭処理による有機物の低減と薬品の温度管理やきめ細かな在庫管理により、消毒副生成物の生成を抑制しています。 ※塩素酸 平成20年4月の水道水水質基準の改正に伴い、水質基準項目に塩素酸が追加され、その基準が「0.6mg/ℓ以下であること」に規制された。塩素酸の健康影響としては、発ガン性に関する知見は十分ではないものの、赤血球細胞への酸化ダメージ(ヘモグロビン、血球容量、赤血球数の減少など)が考えられている。 これまでの取り組み • 中西条浄水場では、平成26年度に酸注入設備を整備し、pHを下げることにより、トリハロメタンの生成を抑制しています。 • 中西条浄水場では、粉末活性炭処理や薬品の適正な温度管理・在庫管理により、消毒副生成物の生成を抑制しています。 課 題 • トリハロメタン対策、消毒副生成物対策として残留塩素濃度を低減させるためには、塩素使用量を低減させる必要があります。

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