加古川市水道ビジョン2028
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第3章 現状と課題 15 現状と課題 第3章 1.安全で良質な水道水の供給 本市では、事業を開始して以来、絶えず水質基準に適合した水道水をお客さまにお届けしています。安全で良質な水道水を供給するためには、水源からお客さまの蛇口まで徹底した水質管理が必要です。 安全・安心な水づくり (1) ① 適正な浄水処理の実施 水源からお客さまの蛇口まで水道水をお送りする過程には、様々な危害※が存在しています。 これらの危害を把握・分析した上で対策を立て、実際に発生した事象に迅速かつ適切に対処し、水道水の安全性を確保するシステムが水安全計画です。 本市では、平成30年度に策定した「加古川市水安全計画」に基づき、水質を管理しています。 【クリプトスポリジウム※対策】 地下水(浅井戸)を水源としている水源地のうち、クリプトスポリジウム対策として東神吉水源地と西部水源地に紫外線処理設備を導入しました。 【侵食性遊離炭酸対策】 地下水を水源とする市内の水源地のうち、地中に含まれる鉄やマンガンを除去する設備を設けるとともに、金属腐食の原因となる浸食性遊離炭酸濃度を低減させるため、東神吉水源地と西部水源地に炭酸ガス軽減設備の整備を行いました。 ※危害 水道水質の安全性に問題を生じさせる可能性のある要因のこと。災害や人的ミスなどがある。 ※クリプトスポリジウム 人や家畜に寄生する微生物で、クリプトスポリジウムによって汚染された飲料水を摂取すると、腸に寄生して激しい腹痛や下痢を引き起こす。紫外線を照射することで不活化(無害化)する。

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