加古川市水道ビジョン2028
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ごあいさつ 本市の水道事業は、昭和28年に給水を開始して以来、人口増加や都市の発展に対応するため、第4次にわたる拡張事業を実施しながら、安全で良質な水道水の供給を行ってまいりました。平成21年3月には、平成30年度を目標年次とする「加古川市水道ビジョン2018」を策定し、浄水場や配水管など水道施設の更新、水道お客さまセンターの休日営業などを進めてきたところです。 しかし、近年、節水機器の普及やライフスタイルの変化に伴う水需要の減少により、給水量は平成25年度以降、徐々に減少しています。そのうえ、今後は人口減少社会が本格的に到来するとされており、水需要のさらなる減少は避けられず、経営基盤の根幹を成す水道料金収入の確保が、より困難になっていくことは確実です。 その一方で、高度成長期以降に集中的に整備された管路などの水道施設の老朽化が進行することから、多額の更新費用が必要となります。また、大規模災害に備えるための耐震化にも取り組まなければなりません。 このように、水道事業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、このたび新たに「加古川市水道ビジョン2028」を策定いたしました。これから待ち受ける様々な課題を克服し、本ビジョンに掲げる基本理念『時代の変化を乗り越え 安全な水を未来へつなぐ』の実現を目指し、水道事業を次世代へ確実につないでいきたいと考えています。 水道は、市民の皆さまの命と生活を支える重要なインフラです。この新たなビジョンを将来の方向性を指し示す羅針盤として、我々職員一人ひとりが使命感を持ち、一丸となって取り組みを進めてまいります。今後とも、水道事業に対する市民の皆さまのより一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。 最後になりましたが、本ビジョンの策定にあたり、熱心なご審議をいただきました上下水道事業運営審議会の委員の皆さま、並びに貴重なご意見をお寄せいただいた多くの市民の皆さまに対し厚くお礼申しあげます。 平成31年3月 加古川市上下水道事業管理者 山本 英樹

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