(1)加古川市子ども・子育て支援事業計画
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-54-一方、児童虐待に関して特別な権限を有し、専門員を配置する兵庫県こども家庭センター(児童相談所)では、より高度な専門的対応や法的対応が必要なケースに重点化しています。例えば、市町の個別の児童家庭相談のケースに応じて、初期対応や行政権限の発動の必要性の判断も含めた技術的援助や助言を行うほか、市町では対応が困難なケースに対しては、立入調査等の権限を活用しつつ、子どもやその保護者への専門的な支援を行うとともに、緊急的な対応が必要な場合には、「一時保護」や児童施設入所などの「措置」を行っています。兵庫県こども家庭センター(児童相談所)でのその他の取り組み児童虐待の防止及び対策には、本市が児童委員や医療機関、学校園等の関係機関と連携し、共通の認識や役割分担の確認、情報交換を行いながら、早期発見及び早期対応に向けた取り組みを行うことが重要であり、加古川市要保護児童対策地域協議会を中心とする子どもを守る地域ネットワークの更なる強化に努めるとともに、特に専門的な知識及び技術を要する支援に関しては、兵庫県こども家庭センターと連携を図りながら、今後も個別のケースに応じて必要な対応を進めていきます。(2)母子家庭及び父子家庭の自立支援の推進本市ではこれまで、ひとり親家庭をめぐる様々な状況を踏まえ、その自立を支援するための施策等を総合的かつ計画的に展開するため、平成17年3月に「加古川市母子家庭等自立促進計画」を策定し、「母子家庭・父子家庭・寡婦がいきいきと安心して暮らせるまちづくり」という基本理念のもと、「子育て・生活支援策の推進」、「就業支援策の推進」、「養育費確保・相談体制の充実」、「経済的支援策の推進」の4つの基本目標を掲げ、ひとり親家庭の自立に向けた総合的な支援を推進してきました。また、平成22年3月に策定した「加古川市次世代育成支援後期行動計画」には、当該計画を改定した内容を盛り込み、ひとり親家庭の自立支援のさらなる推進に向けた施策を展開しています。取り組み内容児童虐待防止24時間ホットライン虐待通告の窓口として、市町単独では難しい休日・夜間の対応も行えるよう、「児童虐待防止24時間ホットライン」を設置しています。各種相談「児童虐待」「家庭での養育困難」「発達・障がい」「非行や性格、しつけ」「不登校・いじめ」といった相談を受付しています。児童福祉司任用資格取得研修の実施市町職員等を対象とした児童福祉司任用資格取得研修を実施しています。

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