公共施設等総合管理計画(本編)
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39 第4章 インフラ資産におけるマネジメントの方針 1 基本方針 公共施設(建築物)については、「統廃合・複合化」により総量を削減し更新等に係る経費を抑制することは可能ですが、インフラ資産は、市民生活や経済活動の基盤となる役割を担っていることから、廃止等による総量の削減を行うことは困難です。そこで、計画的かつ効率的な点検や更新を実施し、安全性を確保しつつ機能の維持を図るとともに、長寿命化による経費の削減と平準化を図ります。 本市では、「加古川市舗装修繕計画」、「加古川市橋梁長寿命化修繕計画」、「加古川市水道ビジョン2018」、「加古川市下水道ビジョン」など、各インフラ資産に関する個別計画を策定し、効率的な更新による長寿命化に取り組んでいます。 これらの個別計画の内容を確実に実施することで、インフラ資産におけるマネジメントを推進します。 2 具体的な取組内容 (1)道路に関する取組 本市では、平成27年2月に「加古川市舗装修繕計画」を策定し、日常点検や道路パトロールにより危険箇所の早期発見に努め、効率的かつ適正な舗装の維持管理を実施しています。 【加古川市舗装修繕計画の主な内容】 ① 道路利用者に対し、安全で快適なサービスの提供を目指します。 ② 交通量、利用頻度、アクセス路線を考慮して優先順位を付けます。 ③ 安全性の視点、防災性の視点により重要度を評価します。 ④ 計画的な維持管理の実施により、コスト縮減、平準化を図ります。 ⑤ 調査結果、補修履歴のデータを蓄積し、有効活用します。 ⑥ PDCAサイクルにより、適宜「修繕計画」の改善・見直しを行います。 ⑦ 新たなデータや指標により継続的な運用を図ります。 (2)橋梁に関する取組 本市では、平成25年11月に「加古川市橋梁長寿命化修繕計画」を策定し、橋梁の安全性を確保するとともに、長寿命化や維持管理の効率化によるライフサイクルコストの抑制に取り組んできました。引き続き「加古川市橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、安全で快適な地域交通の実現に向けた取組を推進します。 【加古川市橋梁長寿命化修繕計画の主な内容】 ①橋梁点検を着実に実施します。 ②深刻な損傷が発見された場合には、速やかに必要な緊急対策を実施します。 ③計画的な補修対策を実施します。 ④データベース整備によって施設管理データを有効活用します。

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