第3期かこがわ教育ビジョン
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3 「加古川ならでは」の教育の推進「かこがわスマート・リンク」 ~「ユニット」「スマート」「ハートフル」をつなぐ加古川オリジナルの学び~ ※リンク(L・I・N・K)は英語で「輪」「環」「絆」「つながり」を意味し、未来の加古川オリジナルの学び“Learning with ICT for New Kakogawa”を意味している。 第1期、第2期かこがわ教育ビジョンでは、第3期も継続する基本理念「ともに生きるこころ豊かな人づくり」や目指すべき具体的な人間像等に基づき、事業を展開してきました。 多くの成果がある中、とりわけ、学校園、家庭、地域をつなぐ「中学校区連携ユニット12*」は、一貫した方針のもと、教育に対する学校園・家庭・地域の「ヨコ」の連携と、校種を超えた学校園間の「タテ」の連携に継続的に取り組んできたことにより、地域総がかりの教育が充実し、学校教育、家庭教育、社会教育への包括的なアプローチが実現しました。このような学校を中心とする地域の実情に沿った連携は、全国において他に類を見ない本市の教育の大きな特徴です。 また、学力向上への手立てとして、「ことばの力育成プログラム*」による実践や「主体的・対話的で深い学び*」を目指した「協同的探究学習*」による授業の改善など、全市レベルでその研究・実践に取り組んできました。これらは、他からも注目される特徴的な取組となっています。一方で、GIGAスクール構想*により、教育環境が大きく変わろうとしている中、従来の教育実践とICT*のベストミックスを図り、超スマート社会(Society5.0)*を主体的・能動的に生き抜く子どもを育成する必要があります。 さらに、本市では、これまで一人一人が人権に対する意識を高め、日常の中でお互いを尊重し、ともに生きる社会の実現を目指して多くの取組をしてきた歴史があり、グローバル社会に生きる市民として、多様な価値観を認め合う「ダイバーシティ*」への対応もより必要性が高まっています。そのような中、とりわけ、貧困、虐待、いじめ、不登校など、子どもを取り巻く環境は、ますます複雑化、深刻化しており、すべての子どもを人格を持った一人の人間として尊重し、居場所を確保することで、個々が持っている可能性を最大限に引き出すことが重要になります。そのことが、生き生きとした活気ある社会創出の原動力となり、社会的弱者に優しいまちづくりにもつながり、今まさに社会に求められていることです。 30

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