第3期かこがわ教育ビジョン
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◆ 外国人児童・生徒等及び帰国子女への教育支援 成果 日本語指導を必要としている児童生徒へのサポーター及びサポート員の派遣は概ねできており、満足度も非常に高くなっている。 課題 日本語指導が必要な児童生徒の母語が多様化してきており、サポーターの人材確保が課題である。 今後の方向性 加古川市国際交流協会や県の関係機関との連携を更に進め、人材確保に努める。 ◆ アレルギー等のある子どもたちへの支援の充実 成果 アレルギー等への対応マニュアルが全学校で作成されており、学校支援専門医チームによる研修会の実施も多くなっている。 課題 アレルギーへの対応は命にかかわる重大な問題であるため、マニュアルに基づいた行動が取れるよう、定期的な研修が必要である。 今後の方向性 年度当初や様々な行事の計画段階において、マニュアルに基づいた行動の確認と各児童生徒の状況確認を行うよう、継続して周知を図るとともに、研修の充実を図る。 重点目標 ⑨ 心の通い合った生徒指導の充実を図る ◆ いじめ、不登校及び問題行動等に対する取組の推進 成果 学校は「学校生活に関するアンケート(アセス)*」「心の相談アンケート*」とそれに伴う「教育相談」を年2回実施するとともに、教育委員会との支援体制を構築することができた。また、いのちと心サポート相談員*等、相談体制の充実が図られたことにより、学校と連携した迅速な対応をすることができた。 課題 いじめ、不登校及び問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を行うために、より効果的、効率的な方法を考えていく必要がある。 今後の方向性 年々複雑化、多様化、困難化するいじめ、不登校及び問題行動に対応するために、教員の資質向上に取り組むとともに、学校・家庭・地域が一体となって子どもの支援に携われるよう啓発活動を推進する。 ◆ 学校不適応児童・生徒に対する指導や支援の充実 成果 不登校の子どもに対して、適応指導教室や協働学習の場を提供し、メンタルサポーター*を配置したことで、子どもの居場所づくりと社会的なつながりの維持につながった。 課題 全国的にも不登校は増加傾向であり、本市も同様の傾向がある。不登校の理由も複雑化、多様化しており、教員だけでなく専門的な立場の職員が連携しながら、よりきめ細やかな対応を行う必要がある。 今後の方向性 不登校支援の方向性がより多様化したことにより、子どもの居場所づくりに重点化した取組を検討する必要がある。現在の適応指導教室の運用の在り方について改善を図るとともに、民間施設との連携も視野に入れた不登校支援体制を検討していく。 19

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