第3期かこがわ教育ビジョン
11/92

た取組が急務であるといえます。一人一人が様々な自然災害から自らの生命を守るために必要な能力や知識を身に付けるとともに、助け合いやボランティア精神など共生の心の育成を図る必要があります。 また、環境問題や食糧・エネルギー問題などへの意識や関心が高まっている中、日常生活や経済活動など身近なところから、一人一人が主体的に環境を守り、再生していく行動をとり、将来世代へと持続する社会の構築に向けて取り組むことが重要です。 そのような中、子どもが体験活動等を通じて、身近な生活と環境問題との関係について理解や関心を深め、自然に対する畏敬の念や命を大切にする心を育み、主体的な行動力の育成を図る必要があります。 (3)技術革新の進展 現在、Society5.0と言われる超スマート社会*の実現に向けて、人工知能(AI)、ビッグデータ*の活用などの技術革新が急速に進んでいます。日常生活においても広く普及したインターネット、スマートフォン等の情報通信技術は、不審者情報や災害情報の速やかな伝達手段や、見守りサービス*の受信機となるなど、安全・安心を確保するための必要なツールとなっている一方で、SNS*(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を介したいじめや犯罪被害が社会問題化し、子どもの日常生活に多大な影響を及ぼしています。 このような状況を踏まえ、自分に必要な正しい情報を取捨選択できる能力の育成と情報モラル教育を通して人権意識を高めていくことが強く求められています。 また、科学技術が加速度的に進展する社会において、より創造的なアイデアと実行力で社会のイノベーションを実現する科学技術人材の育成が重要な課題となっています。そのため、論理的思考力、創造性及び問題解決能力や学習の基盤となる資質・能力として位置づけられた情報活用能力の育成を図るため、必要なICT*環境を整え、情報教育や教科等の指導においてそれらを適切に活用するなど、ICT機器を活用した学習活動の充実が求められています。 (4)グローバル化の進展 人々の生活においては、経済、人、情報や様々な文化、価値観が国境を越えて流動しており、加速度的にグローバル化が進展しています。また、本市においても外国人が多く在住していることや、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機としてスポーツを通じた国際交流にも積極的に取り組んでおり、外国の言語や文化に触れる機会も増5

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る