加古川市都市計画マスタープラン
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2 序 論 1.計画の概要 都市計画マスタープラン策定の背景 本市は、長期的な視点で目指すべき都市像やまちづくりの基本的な方針を示すため、平成9年10月に「都市計画マスタープラン」を策定した。 その後、地方分権に沿った都市計画法の改正や、本市の特例市への移行などを踏まえ、平成16年4月に改定したところである。さらに、平成18年5月に都市計画法等「まちづくり三法」の改正、平成22年4月に上位計画である兵庫県都市計画区域マスタープラン(東播)が改定され、また加古川市総合計画の改定に併せて、平成23年4月に改定を行っている。 近年の都市計画では、持続可能な社会の実現の必要性や、「集約型都市構造化」「都市と緑・農の共生」を目指すべき都市像とするとともに、この都市像を実現するため、「民間活力」を重視していく考え方など、人口減少・高齢化に対応した都市計画の方向性が示されている。 さらに具体的な措置として、平成26年8月には「都市再生特別措置法」が改正され、「コンパクトなまちづくり」と「公共交通によるネットワーク」の連携について立地適正化計画制度も創設された。 このように都市計画を取り巻く背景が変化している中、より一層進展する人口減少・高齢化や空き家・空き地問題、総合的な治水対策、耐用年数を迎えた都市基盤の適正な維持管理等々、本市においても様々な問題を抱えており、これらに対応したまちづくりをさらに進めていく必要が生じている。 また、加古川市総合計画(後期総合基本計画)および兵庫県都市計画区域マスタープラン(東播)の改定や、加古川市まち・ひと・しごと創生総合戦略など、これら上位計画の内容を踏まえ、加古川市におけるまちづくりの課題を整理し、加古川市都市計画マスタープランを改定するものである。 都市計画マスタープランの内容 都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2に規定された「市町村の都市計画に関する基本方針」であり、住民に最も近い立場にある市町村が、住民の意見を反映し、まちづくりの具体性ある将来ビジョンを確立し、地域別のあるべき都市像を示すとともに、地域別の整備課題に応じた整備方針、地域の都市生活、経済活動を支える諸施設の計画等をきめ細かくかつ総合的に定めるものである。 また、上位計画である基本構想のうち、都市計画に関するまちづくりの目標として、将来あるべき都市像を示し、まちづくりの指針とするものである。 2.計画の目標年次 平成27年を基準とし、概ね20年後の都市の姿を展望しつつ、目標年次を平成32年(2020年)とする。 なお、加古川市基本構想、兵庫県都市計画区域マスタープラン等との整合を図るため、必要に応じて見直しを行う。

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