加古川市都市計画マスタープラン
29/68

25 2-6.防災まちづくりの方針 (1)基本的な方向性 ①交通ネットワークの多元・多重化 ②体系的な防災拠点の整備 ③安全・安心な生活圏の形成(都市基盤整備や水と緑の空間整備など) ④災害危険地区の対策の推進 ⑤建築物などの耐震・不燃化の促進 ⑥総合治水対策の推進 (2)基本方針 1)震災対策 ●幹線道路の整備や鉄道駅の交通結節点機能を充実し、交通ネットワークの多重化を図る。 ●港湾機能強化やヘリポート確保などにより、道路・鉄道が被災しても代替できる新たな交通機能を確保する。(交通ネットワークの多元化) ●広域からコミュニティまで、各レベルでの救援や復旧活動の中心となる防災拠点・避難地の確保を図る。 ●市街地を分割し、延焼遮断や避難活動に十分機能する防災空間・避難路の体系的な整備を進める。 ●市街地全体の防災性の向上を目指した市街地内の緑化を推進する。 ●地域との協働により既存集落等における狭あい道路の解消を図る。 ●土砂災害危険箇所等の防災対策を計画的に進める。 ●密集市街地においては、民間主体のまちづくりの取組みへの支援により、建物の耐震・不燃化や市街地の面的な整備を促進し、地域の防災性の向上を重点的に進める。 ●公共施設の耐震・不燃化、電気・ガス・上下水道などの供給処理施設の耐震性の向上を進める。 ●民間建築物の個別建て替えや耐震改修による耐震・不燃化を促進する。 2)治水対策 ●河川下水道対策(ながす)、流域対策(ためる)、減災対策(そなえる)を組み合わせた総合治水対策を進める。 ●河川、海岸、ため池、水路などの治水施設の整備・強化を進める。 ●雨水・排水施設の整備等を計画的に進める。 ●透水性舗装の拡大や地下浸透施設の設置のほか、緑地、農地およびため池の保全・活用により、雨水の流出抑制対策を進めるとともに、開発に際して雨水の流出抑制対策を促進する。 ●土砂災害危険箇所等の防災対策を計画的に進める。 3)その他の施策 ●加古川市総合防災マップや海抜表示看板などを活用し、市民の防災意識の高揚を図るとともに、地域ぐるみの自主的な防災活動や組織化を促進・支援する。 ●災害時に孤立する危険性がある集落の解消に向けた検討を進める。

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る