総合基本計画
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加古川市KAKOGAWA CITY①環境を取り巻く現状私たちの日常における生産活動や消費活動は、※地球温暖化や※生物多様性などに関係しており、資源の採取や※温室効果ガス、廃棄物の排出などによる環境への負荷が深刻化しています。このような中、環境負荷の低減を目的とした様々な取組や製品の普及により、近年では、環境問題への意識や関心が高まっており、※低炭素社会や※循環型社会の形成、自然環境の保全や再生などの活動が積極的に行われています。また、わが国のエネルギー政策のあり方については、東日本大震災による原子力発電所の事故を受けて様々な議論が行われ、自然環境への負荷の少ない社会を目指すため、エネルギー源の多様化や※再生可能エネルギーの利活用を進めていくことが重要とされています。②環境問題を取り巻く課題地球温暖化による異常気象の問題をはじめ、人々の生活や産業活動から排出されるごみや化学物質の問題、生物多様性を脅かす外来種の問題など、市民の身近に様々な環境問題が存在しており、市民・※事業者・行政がそれぞれの役割を持ち、※協働で取り組んでいくことが重要です。次世代に豊かな環境を継承するため、今後も環境負荷の低い持続可能な※まちづくりを進めていく必要があります。③今後求められる対応自然環境の保全や緑化を推進し、低炭素社会や循環型社会の形成に向けた取組を市民・事業者及び行政が連携・協力し、実践することが重要です。まず、市民一人一人が、自然環境と共生する視点に立って、ごみの減量など生活様式についての工夫を重ね、自然への負荷の少ない社会を目指す必要があります。また、事業者は環境汚染の防止にとどまらず、環境保護に積極的に貢献する生産やサービスの提供を図るなど、実効性のある取組を行うことが求められます。さらに、行政は環境対策を推進することはもとより、環境に配慮した活動の促進や支援を充実することが必要です。※地球温暖化二酸化炭素等の温室効果ガスが、地表面から放出される赤外線を吸収することにより、地球が温室のようになって大気の温度を上昇させること。※生物多様性生態系、種、遺伝子の3つの多様性を包含したもので、様々な生物が相互の関係を保ちながら、本来の生息環境の中で繁殖を続けている状態。※温室効果ガス(GHG:Green House Gas)太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を暖める働きがある二酸化炭素やメタンなどの大気中のガス。※低炭素社会温暖化ガスのうち、特に排出量が多い二酸化炭素について排出量を抑制した社会。※循環型社会廃棄物の発生抑制、資源の循環的な利用、適正な処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷が抑制される社会。※再生可能エネルギー太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などの、一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギー。※事業者個人及び法人の民間会社に加え、公益法人なども含む。※協働市民、市民活動団体、事業者等と行政が、共通の目標に向かって、お互いの立場を理解し、それぞれの役割を果たしながら、一体となってまちづくりを進めること。※まちづくり道路や公園、建築物など「ハード(物的)面での施設づくりや保存活動」、さらには、市民の健康・福祉・教育、コミュニティの形成など「ソフト面での人づくりや仕組みづくり」を含めた活動を指す。総論環境問題への対応5節総論3章44

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