総合基本計画
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資料編加古川市KAKOGAWA CITY1.総括意見本格的な人口減少社会を迎える中、将来にわたって安心して暮らせるまちづくりを進めていくためには、市民や事業者、行政など、多様な主体が一体となって、当計画に基づく諸施策を的確に推進することが大切であり、次に掲げる意見に十分留意されたい。また、活力と魅力あふれる加古川市を創造していくためには、「加古川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に掲げる地方創生の取組を推進していくことが不可欠であり、既存の手法にとらわれることなく、市民ニーズを的確に把握した質の高い行政サービスの提供に努められたい。なお、「まちづくりの指標」として設定した各施策における市民満足度の分析・検証はもとより、当計画に基づく事務事業評価や各個別計画の進捗管理を確実に行うことにより、効果的・効率的に施策を展開し、市民満足度の向上を図られたい。2.個別意見 ≪第1章 安心して暮らせるまちをめざして≫・地域福祉社会の実現を目指す上では、「公助」「共助」に加え、地域における助け合いである「互助」や市民一人一人の力による「自助」の考え方が重要であり、市民のさらなる意識高揚に努められたい。・地域福祉の担い手となる各種団体やボランティアなどの発掘・育成に取り組まれたい。・加古川市で子育てをしたいと思われるよう、子育て環境の充実、とりわけ待機児童の解消に向けて、施設整備だけでなく、保育士等の人材の育成・確保に努められたい。・グループホームの整備など、障がい者が地域で暮らすための支援に努めるとともに、若年性認知症の人に対する支援にも取り組まれたい。・地域包括ケアシステムの構築にあたっては、福祉分野だけでなく、市全体で横断的に取り組むとともに、地域の協力が得られるよう十分な働きかけを行われたい。・住み慣れた地域で人生の最期まで暮らし続けることができるよう、医療と介護の連携を強化し、介護予防から介護、看取りを含む在宅医療までの切れ目のないサポートの実現に向けて取り組まれたい。・高齢者が身近な場所に気軽につどい、コミュニケーションをとることができる場の提供に努めるとともに、ICTを有効に活用した高齢者の日常生活の安全・安心の確保に向けた取組を検討されたい。・「ウェルネス都市」として、市民の健康寿命の延伸につながる取組をさらに進めるとともに、地域や職場、学校などにおけるメンタルヘルス対策の充実にも取り組まれたい。また、受動喫煙の防止や子どもの喫煙の防止など、たばこによる健康被害の低減に取り組まれたい。・かかりつけ医や中核となる医療機関等がそれぞれの役割を分担し連携する、地域完結型の医療体制について市民への普及啓発を進められたい。・万が一の災害時において、「自分の身は自分で守る」という意識のもと、自らの判断で避難できるよう、市民への普及啓発を行うとともに、地域防災力の向上に向け、各地域における住民参加型の防災訓練の充実を図られたい。資料編加古川市総合計画審議会における主要意見174

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