PIECE OF KAKOGAWA(VOL.01)
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▶加西市の牧場では現在約500頭の兵庫県産但馬牛を飼育している。毎日、餌やりをしながら健康チェックも欠かせない▲風通しもよく清潔な牛舎で快適に過ごす牛たち▶牛舎にいたのは撮影当日の朝に産まれたばかりの仔牛▲現在使用されていない酒蔵には木製の樽などが当時のままの姿で残る◀それぞれに思いの詰まった岡田本家のオリジナル商品加古川に残る唯一の酒蔵岡田本家 岡田洋一さん▶い▲▶牛舎にいたのは撮影当 創業明治7年、市内に唯一残る造り酒屋「岡田本家」。家業を継ぐか悩んだという6代目当主岡田洋一さんだが、市内最後の一軒となる造り酒屋がなくなる危機を感じ継ぐことを決意した。 市外にもファンが多い看板商品『盛典』は、東播磨を中心とした兵庫県産100%の米と加古川の伏流水で仕込むという代々受け継がれた製法でその味を守っている。その一方、最近では県立農業高校とのコラボ商品『県農花てがみ』や西神吉町の「(農)みやまえ営農」 10月の米洗いが始まってから翌年3月の蔵出しまでは気を休めることができない。酒造りは米麹をはじめ生き物が相手。その年の酒の味が決まるのも最初が肝心、温度や湿度などの調節のため酒蔵で眠ることもあるという。最近では米作りも始め「5年前から自社での酒米栽培に取り組み、より地域に根ざした酒造りをしていきたい」と岡田さんは熱く語る。が栽培した酒米・兵庫夢錦を使った『神吉』など地元の学校や農家と新しい酒造りにも励んでいる。伝統を守り、進化し続ける加古川唯一の造り酒屋。酒米づくりからはじめる新たな地酒づくりに挑戦。◀かつて酒のラベル作りに使用されていた古い判など貴重な道具も

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