PIECE OF KAKOGAWA(VOL.01)
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▶微調整を繰り返し納得のいく製品を作り上げる◀丁寧に検品を行い、安全な商品を届ける◀加古川産の農薬不使用綿花「KACOTTON」で紡いだ原糸▲メイドイン加古川のギフト用1足箱入り靴下。「kips」で購入可▲志方町の綿花畑・かこっとんファームにて▼実がはじけるとフワフワの綿が飛び出す。高級糸になる超長綿の他、綿が茶色い和綿の栽培も行っている左/真っ白なオーガニックコットンのストールやTシャツなども試作 右/綿花の枝や幹は和紙になるなど、捨てるところがない▲人気を博した「冷えとり靴下」。履き心地はもちろん、カラフルな色使いも人気の理由だ◀靴下の編機で編み上げた、ベストや帽子などのニット小物も 加古川市志方町に綿花畑があることを知っているだろうか。「かこっとん株式会社」によって栽培されている綿花畑だ。 江戸時代、東播磨地域の田畑には「播州木綿」といわれる上質の綿花が栽培され、姫路藩の財政を支えていた。しかし今は休耕田が目立つようになり、過去、綿花栽培がさかんであったこと自体が忘れられつつある。 「加古川市の地場産業として誇れる靴下を、地元で栽培した無農薬の綿花で作りたい」。そんな熱い想いを実行に移したのが、兵庫県靴下工業組合理事長も務める鷲尾吉正さんだ。クラウドファンディングに挑戦し、営農組合や市内外の企業からアイデアや協力を得て実行に移した。地元小学校の子どもたちと一緒に綿花の栽培・収穫を行い、本当のメイドイン加古川の靴下を製作。コスト面や人手不足など、まだ課題は多いが、靴下以外にも、種からの搾油、枝や幹から作る和紙作りなどアイデアは尽きない。 この綿花畑には、メイドイン加古川の夢が広がっている。綿花栽培に夢をのせて目指すは生粋の加古川産。生粋の加古川生まれに挑戦かこっとん株式会社 鷲尾吉正さん

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