PIECE OF KAKOGAWA(VOL.01)
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加古川で受け継がれてきた伝統の産業や市民が慣れ親しんだ味、近年新たに誕生した加古川の極上食材などの加古川ブランドを生み出す現場。そこには、常に時代と向き合い、手掛ける品々の価値を守り続ける匠たちの熱い想いがあった。これが加古川のプライド◀高御位山をモチーフにしたトレッキングソックスも ▼カラフルでざっくりとした編み地の<Kasuri>シリーズは直営店だけの限定▲休憩しながらつい話に熱が入ることも▶工場内には年季の入った編機から最新機器までに新しい風を生む守り人たち。生産地のブランド力を全国区に千代田繊維工業株式会社の皆さん逸品の守り人。 オンラインショップでは受注から出荷まで一貫して行っているため、購入者の意見を吸い上げ即改善できる利点がある。直営店では来店者との会話から、新商品のアイデアを思いつくこともあるという。 1年前に帰郷した代表の長男・貴也さんのアイデアで工場内の物置にテーブルを設置。アイデアや改善点についてなど、休憩時間に気軽に相談できるコミュニケーションスペースとなり、技術の伝達や商品に対しての想いを共有できる大切な時間を生み出している。若手のアイデアと熟練の知恵が重なり、工場内に新しい風が吹いている。た。安い海外製品が普及し、国内の靴下生産量が低迷、工場が減少していく中、古いしきたりに囚われず積極的に新しいことを取り入れて変えていこうとする想いと、古き良きものを守り続ける職人たちの技術が「本当に必要とされる良い商品」を作り出している。 「冷えとり靴下」で人気に火がついた『千代治のくつした』。過去にはオンラインショップ売り上げ数ランキングで1位を獲得し、神戸の直営店は若い世代で賑わう人気靴下メーカーだ。 「女性靴下の奈良、紳士靴下の加古川」といわれるように、加古川で製造するのはほとんどが紳士用。その加古川で、女性用の靴下を中心に製造・販売し全国でも知られたメーカーとなっユーザーの声を職人に届けるモノづくり現場の小さな変革。「紳士靴下の加古川」で女性靴下で全国区に。01

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