暮らしのガイド
36/180

34 台風や大雨による浸水被害を少しでも軽減するためには、日ごろからの備えが重要です。以下の点に注意しながら、ご家庭でも大雨の備えについて考えてみましょう。●チェックポイント!•瓦の割れ、トタンのめくれはないか•雨どいの詰まりはないか•ブロック塀や外壁は崩れそうになっていないか•窓枠や雨戸にがたつきはないか• ベランダの物干し竿や植木鉢は飛ばないように固定しているか•アンテナはしっかり固定しているか●側溝などの清掃 大雨の場合は、排水溝に落ち葉やごみが溜まっていると水が流れにくくなり、道路上に水が溢れる原因になります。地域で清掃活動を行ったり、ご家庭でもこまめに家の周りの側溝などの掃除をして、水の流れをスムーズにしておくことが大切です。● 家庭でできる「水のう・簡易土のう」の作り方(1)ごみ袋を利用  40リットル程度の家庭用ごみ袋を二重または三重にして半分程度の水を入れ、きつく縛り、出入口などにすき間なく並べて使用します。ダンボールに入れてつなげれば強度が増し、積み重ねることもできます。(2)プランター(ポリタンク)とシートを利用  土の入ったプランターをブルーシートなどの上に縦長に並べて置き、シートで巻きつけて補強します。プランターの代わりに、水を入れたポリタンクなども利用できます。風水害から身を守る●風水害の時の情報収集 台風が来る数日前から、テレビのニュースやインターネットでどういった規模の台風が来るか、情報が流れています。そういった情報を得て、事前に準備をしましょう。 また、台風が近づいてきたら、雨が強くなりそうな時間、川の水位、避難勧告等の防災情報を得て、適切な時期に避難の判断をしましょう。 情報収集ができる媒体としては、テレビ(ニュースやデータ放送など)、携帯電話、ラジオ、パソコンなどがあります。 日頃から防災マップを見て、危険な場所や避難する場所を把握しておきましょう。●避難時の心得 市では、大雨などの災害による危険が迫ると、避難勧告等を発令し、市民の皆さんに避難を呼びかけます。ただし、身の危険を感じたら、市からの呼びかけを待たずに避難しましょう。 避難の種類は、「立ち退き避難」と「垂直避難(屋内安全確保)」の2種類あります。その場所にいると命の危険がある場合は、「立ち退き避難」しましょう。またそれ以外の場合は、2階に避難するなどの「垂直避難(屋内安全確保)」の行動をとりましょう。 立ち退き避難は、「浸水が始まる前」「自主判断」「徒歩」が大原則です。 浸水が始まると水深が浅くても流れの速さによっては、身動きを取ることができなくなってしまいます。●留意事項は以下のとおりです。▶避難時は動きやすい服装で  特に靴は動きやすい運動靴で。長靴は水が入るとかえって歩きにくくなります。▶移動は二人以上で 1人だといざという時に助け合えません。▶危険な場所には近づかない  地下道や河川の近くは、浸水の可能性が高く危険です。▶夜間の避難は危険です。  夜間は、周囲の状況が確認しにくく、非常に危険です。可能な限り暗くなる前に避難しておきましょう。防災

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る