暮らしのガイド
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マイホームづくりの進め方とポイント 敷地面積に対して建てられる建物の大きさは、「建ぺい率」と「容積率」で制限されています。 建ぺい率と容積率は地域ごとに細かく設定されていて、厳しい地域では50坪の敷地であっても延べ床面積25坪の小さな家しか建てられないこともあります。 設計をする上で重要な事項ですので、真っ先に確認する必要があります。 上記以外にも、いろいろな規制があります。各自治体によっても異なり、とても複雑なので正確なところは建築士など専門家にご相談ください。 延べ床面積(建物の全ての階の床面積を合計したもの)を敷地面積で割ったものが、容積率になります。●建ぺい率と違い、外部階段は床面積には入りません。●バルコニーは、2m以上突き出した場合、2mより先の分が床面積に入ります。 建ぺい率は、敷地に対して、建物の投影面積(建築面積と言います)が占める割合です。 建ぺい率を算出する場合は、建物の投影面積なので、2階の方が1階より大きい場合は、2階の面積が建築面積となります。建ぺい率は建物の投影面積。2階の方が1階より大きい場合。容積率は敷地面積に対する延べ床面積の割合。建ぺい率建ぺい率(%)=建物の投影面積÷敷地面積×100容積率(%)=延べ床面積÷敷地面積×100で算出します。Step 1情報収集し、まずイメージを固めよう。 住宅展示場などに出かけたり、雑誌・インターネット、または家を建てた人から話を聞くなど、住まいづくりのための情報収集を行い、ライフスタイルや家族の要望などとすりあわせながら、イメージを固めていきましょう。併せて資金の目途や施工の時期などの大まかなプランニングも行うとよいでしょう。Step 2土地・施工依頼先の決定はじっくり、しっかり。 大まかなプランニングができたら、土地探しや施工依頼先の選定など具体的に動き始めます。土地探しは周辺環境の確認も兼ねて現地調査を必ず行い、総合的に判断しましょう。建築の規制や地盤の確認も必要です。施工依頼先については、住宅メーカーや設計事務所、工務店などそれぞれの特性を理解し、これからの住まいづくりに一番合った依頼先をじっくり選びましょう。Step 3見積もりから契約まで、納得いくまで確認しよう。 土地や施工先が決まれば、プランニングを伝え、設計図面や見積もりを確認します。その際、きっちりと相談しておくことが大切です。納得いくまで確認したら、いよいよ契約です。トラブルを避けるためにも、契約書にはしっかり目を通し、不明点は解消しておきましょう。Step 4いよいよ着工、こまめなチェックと配慮を忘れずに。 着工前に、迷惑を考慮し、近隣へのあいさつを忘れないようにしましょう。工事は地鎮祭から始まり、基礎工事、本体工事、内装・外装工事といった順に進みます。家の基礎部分や構造など、完成後には確認できない部分もあるため、こまめに現場に足を運び、進行を確認しましょう。Step 5マイホームが完成!入居前にも必ず確認を。 無事に家が完成すると、引渡しの前に竣工検査を行います。設備の不具合がないか、契約に沿って工事が行われたかなどを確認するためにも、必ず立ち会いましょう。検査が終了すれば、いよいよ入居となります。敷地建物の投影面積建物の投影面積敷地容積率知っておきたい!建築法規家づくりの基礎知識168

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