加古川市総合防災マップ
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高潮について高潮について水 害 編水 害 編15高潮ハザードマップとは高潮発生のメカニズムと注意する場所高潮時の海洋文化センターの様子(平成16年) 高潮は河川を遡上します。そのため、海から離れた場所でも河川を遡上してきた高潮により氾濫する可能性があります。台風襲来時には、大雨で河川の水位も増大しており、大変危険です。 港内では波が反射を繰り返し、共振現象(波の山と山が重なる現象)を起こして波が大きくなる場合があります。港 内河川沿い 高潮ハザードマップは、最大規模の高潮による浸水想定区域を示したマップです。兵庫県が実施したシミュレーションに基づいて作成しています。 日本に来る台風の多くは、赤道付近の海上で発生し、勢力を拡大しながら日本に接近してきます。近年は地球温暖化の影響による海水温の上昇などのため、台風が巨大化しており、高潮による被害が激甚化する可能性があります。 「もしも高潮が発生したら・・・」を想定し、どの程度の被害となるのか、発生しそうな時に何をすればよいのか、日頃から何に気を付けて備えておくべきなのかについて考えてみてください。 高潮は、「吸い上げ」や「吹き寄せ」という現象により、海水が堤防や防潮堤を越えたり、破壊して発生する浸水です。 これらの現象が満潮時と重なると、より一層被害は大きくなります。①吸い上げとは 台風など低気圧が接近したときに、空気が海面を押さえつける力が弱くなり海面が持ち上げられること。②吹き寄せとは 海上から海岸に向かって風が吹き続けることにより、海面が高くなること(風が長く吹き続けるほど海面は高くなります)。堤防・防潮堤堤防・防潮堤台風や低気圧台風や低気圧通常潮位通常潮位越波越波12高潮 想定し得る最大規模の高潮とは、日本に接近した台風のうち既往最大規模の台風(室戸台風:中心気圧910hPa)が、満潮時に潮位偏差が最大となる経路を通過した場合に発生し得る高潮を想定しています。 高潮浸水想定区域図は、この高潮と同時に河川の洪水を考慮し、全ての防潮堤・堤防や水門・陸閘等は、設計条件を超えた段階で破壊されることを基本とした、最大の被害となるシミュレーション結果を示したものです。高潮浸水想定区域について高潮発生のメカニズム注意する場所

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