広報かこがわ2月号
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授業の最初に「この図形の面積の求め方を考えましょう」と出題し、児童の考える意欲をかきたてます。線を引いたり、切り貼りしたり、回転させたり、ずらしたりと、児童たちはさまざまな方法を試しながら求め方を考えます。教師はなぜそのような方法で求められるのか、児童から根拠や理由を引き出します。3cm6cm4cm導入問題児童一人一人が多様な考えや解法で取り組むことができる問題を提示。児童の知的好奇心を刺激し、興味を引き出します。1個別探究児童はどのようにすれば面積を求めることができるのか、自分なりに見通しを立て、ノートなどに考えを整理します。2協同的探究学習の授業の特徴とは協同的探究学習の授業では、児童生徒が抱く「なぜ? どうして?」を大切にし、既習の知識や経験に基づきながら、じっくりと問題解決に取り組みます。児童生徒一人一人が考えを出し合う対話的な学びにより、理解を深めていきます。小学5年生の算数「台形の面積の求め方」を例に授業のポイントを紹介します。「協同的探究平岡南小学校 岡田智子教諭パイロット校の教師が語る 子どもたちは自分の考えの基になる根拠や理由を明らかにし、自分の思いを表現できるようになってきました。また、友達の考えを生かして自分の考えを広げたり深めたりし、それを文章にできるようにもなってきました。協同的探究学習に基づく授業づくりによって、子どもたちは自分の考えを認めてくれる友達がいることに気付き、自信を持って発言するようになるなど、自己肯定感の高まりにつながっていると感じています。令和2年2月号4

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