広報かこがわ11月号
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問い合わせ/生活安全課☎427・9760 加古川警察署☎427・0110 平成30年に加古川警察署管内で発生した特殊詐欺被害は34件、被害総額は1億2400万円。被害者は20〜50代が7件だったのに対し、60代以上は約4倍の27件でした。28年、29年も60代以上の割合が高く、高齢者を狙って犯行に及んでいるのが見て取れます。 市は警察署と連携して、かこがわアプリで特殊詐欺の緊急情報を発信するとともに、高齢者向けの交通安全教室では特殊詐欺の手口を紹介し、注意を促しています。教室で「被害に遭わないという自信のある人は手を挙げてください」と問い掛けると、半数が挙手します。しかし、被害者の7割が「特殊詐欺を知っていたが、自分は被害に遭わないと思っていた」と答えています。「自分も被害に遭うかもしれない」という意識を持つことが大切です。高齢者が狙われています怪しいと思ったら一人で解決しようとせず、すぐに家族や警察に相談しましょう!特殊詐欺の内訳と被害金額特殊詐欺被害者の年代別人数(平成30年)架空請求詐欺(18件)オレオレ詐欺(9件)詐欺盗(3件)その他(4件)1億50万円1,300万円650万円400万円被害総額1億2,400万円20代(2人)30代(3人)40代(1人)50代(1人)60代(11人)70代(8人)80代(8人) ATMの操作に不慣れな高齢者を狙った還付金詐欺です。ATMの「振り込み」は、自分の口座から他者の口座に振り込む時にタッチするものであり、入力を指示された「整理番号」は振込金額です。万一に備えて、ATMの振り込み限度額を低く設定しておくのも有効です。●ATMで還付金が返ってくることは絶対にありません。●市職員などの公務員がATMの操作をお願いすることはありません。 架空請求詐欺の一つで「ワンクリック詐欺」と呼ばれるものです。最近はコンビニなどで電子マネーカードを買わせて、記載の暗証番号を犯人に伝えさせるという手口が増えています。「有料コンテンツに登録」などと表示されると、インターネットに不慣れな人ほど「いつの間にか誤って登録したのかもしれない」と思いがちですが、この手口の詐欺は無視しておけばいいのです。犯人にあなたの身元が突き止められることは絶対にありません。●「電子マネー・ギフト券を購入し、番号を教えて」と言うのは詐欺です。●「当選金が受け取れる」「有料サイトの未納金がある」など、身に覚えのないメールが届く手口もあります。特殊詐欺の知識があっても、まさか自分が被害に遭うとは思わず、大切なお金を奪われてしまうという残念な事件が後を絶ちません。犯人は電話口で「何時までに手続きが必要」などと言って、被害者が冷静に判断できないよう行動を急かせます。勇気を持って電話を切ってください。初めて電話をかけてきた人から、いきなり金銭に関する話を切り出されたら、特殊詐欺を疑ってください。 最近増加している詐欺盗です。犯人は被害者が印鑑とのりを取りにいった隙に、別のカードが入った封筒にすり替えています。「1週間後に引き取りに来る」というのは、封筒の中身を確認させないための時間稼ぎです。この間に犯人はカードで現金を引き出しています。●他人に個人情報や暗証番号を教えたり、キャッシュカードを渡したりしてはいけません。●銀行員や警察官が暗証番号を聞いたり、キャッシュカードを預かったりすることはありません。お答えします!多田和正 課長加古川警察署生活安全第一課特殊詐欺を防ぐためのポイントは2つです。さ ぎ とう令和元年11月号9

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