広報かこがわ10月号
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特集1食卓を囲んで楽しいごはん加古川の「子ども食堂」 「こんばんは!」 夕方5時半、尾上町の住宅地にある一軒家に2組の親子がやって来ました。この夜は子ども食堂「わんはーと加古川」の開催日。子どもたちは口々に「今日のおかず、なあに?」「おなか空いたあ」と、晩ご飯が待ちきれない様子です。 子ども食堂とは、地域のボランティアや民間団体などが無料や安価で食事を提供する取り組み。平成24年に始まったといわれ、全国的に広がりを見せています。現在、市内では9カ所にあり、わんはーと加古川は第1号として28年に開設されました。「私たちの作る料理が、地域の子どもの成長に少しでも役立てればとの思いで始めました」と運営者の藤田のりえさんは話します。 毎回利用しているという母親の一人は、「毎日、子育てに追われています。月2回の子ども食堂は、ご飯の準備をせずにゆっくりできるのでとてもありがたいです。実家に帰省したような気持ちになりますね」。 運ばれてきたプレートを見るや、子どもたちは大喜び。今夜のメインディッシュはつくねハンバーグ。白ご飯が進む一品です。子どもたちが食事を通して地域住民と触れ合える「子ども食堂」は、子どもの豊かな人間性や社会性を育み、すべての子どもの居場所としての役割が期待されています。ここ数年、市内にも増えてきています。いただきます!令和元年10月号2

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