生物多様性について考えてみませんか?

更新日:2021年12月01日

生物多様性とは?

 私たちのすむ地球上には、生きものが互いに関わりを持ちながら生息しています。この生きものたちの個性と、そのつながりのことを「生物多様性」といいます。生物多様性には、次の3つのレベルの多様性があります。

 

1.生態系の多様性…河川、ため池、里山、海など、様々な生育環境

2.種の多様性…動物、昆虫、植物など様々な生きものの種類

3.遺伝子の多様性…チョウの羽の柄やアサリの貝殻のように、同じ種でも形や模様が違うなどの個性

ギフチョウ

市内に生息する貴重な生物 ギフチョウ

生物多様性のもたらす恵み

 生物多様性は、私たちに様々な恵み「4つの生態系サービス」をもたらしています。

1.供給サービス…食べ物、飲み水、薬の原料など、人間の生活に重要な資源を供給

2.調整サービス…気候の調節、水の浄化、洪水を防ぐなど、環境を調整

3.基盤サービス…栄養塩や水の循環、酸素、土壌の形成など、生きものの営みを支える基盤

4.文化的サービス…心のやすらぎ、美しい景色、レクリエーションの機会を提供

志方町の棚田

志方町雑郷の棚田

生物多様性の危機

 しかしながら、これまでの人間活動や人為的な影響などにより、生物多様性には「4つの危機」が生じており、現在もその危機は増大しています。

第1の危機…開発や乱獲など、人間活動による生態系の破壊・種の減少・絶滅

第2の危機…里地里山の管理放棄など人間の働きかけが減少したことにより、山林などが荒廃

第3の危機…外来種や化学物質などによる生態系への被害

第4の危機…地球温暖化による危機、多くの種の絶滅、生態系の破壊

アメリカザリガニ

アメリカザリガニ(侵略的外来種)

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【兵庫県】生物多様性アドバイザーとは?

 兵庫県では、県民、活動団体、企業や行政が自然改変を伴う事業や自然環境の保全・再生活動などを行う際の配慮すべきことなどを、直接、具体的にアドバイスできる専門家を「生物多様性アドバイザー」として登録しています。
 「生態系への影響を極力小さくするには?」「生物多様性の向上のために配慮すべきことは?」「生物多様性の観点から留意すべき事項は?」など、分野ごとに専門家が対応しますので、是非ご活用ください。

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ひょうごの環境(兵庫県HPへのリンク)

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