「歌手」花*花さん

更新日:2024年03月21日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry038「いつまでも歌ってもらえる校歌に」

歌手|花*花さん

令和6年4月に開校する小中一貫の義務教育学校である、「両荘みらい学園」の校歌を制作していただいた、花*花のお二人(おのまきこさん・こじまいづみさん)。校歌制作にあたり両荘地域を訪れ、子どもたちや地域の方々と交流するなかで、歌詞や曲に込めた想いについてお話を伺いました。

花花さん

音楽を通して出会ったふたり

おのさん:私は幼稚園の頃から音楽教室でエレクトーンやクラシックピアノなどを習い始め、中学校では吹奏楽部でホルンを担当し、高校ではジャズバンド部に所属していました。
こじまさん:私は幼稚園でピアノを習い始めて、中学・高校時代は教会でゴスペルを歌っていました。私たちが最初に出会ったのは、小学4年生の時の高砂市児童合唱団だったんです。
おのさん:私たちは、高校卒業後、音楽専門学校の入学式で再会した時から再び付き合いが始まりました。授業でこじまさんが歌う時に私が伴奏をしたり、地元が同じということで仲が深まり、学校のコンサートに2人で出たことがきっかけとなって、ライブハウスでの活動がはじまりました。ライブ活動をはじめた頃、観客は数人で、ほとんどが友達でしたね。学校から家に帰っても、お互いの家を毎日行ったり来たりして、ずっと2人でいた感じです。
こじまさん:「花*花」という名前は、インディーズ時代にアーティスト名を決めようとなって、私が提案しました。喫茶店で話して、女の子2人だから「花」と「花」で。でも「華華」だとパンダっぽくなるよねって(笑)。
おのさん:曲作りは実家でしていたこともあり、高砂市や加古川市に住んでいたことが私たちの音楽に少なからず影響していると思いますね。地元を出てからふるさとの良さに気づくことも多くて、他のまちに行っても、この景色は加古川の田園風景や国道沿いに似てるねって、よく2人で話しています。

校歌制作への想い

おのさん:「両荘みらい学園」の校歌制作にあたって、両荘地域を訪れた時は、皆さんにとても温かく迎えてもらいました。
こじまさん:歌詞のフレーズを募集したところ、「3校の校歌のここが好き」や「未来に繋げたい」などの想いをたくさんもらいました。全てを曲に入れると、長くなって何番まであるの!?って思ったぐらいですよ。この校歌は、1年生から9年生までの9年間歌うものになるので、難しい言葉を少なくしてわかりやすい言葉にしたいと考えました。そして、卒業してからも覚えておいてほしいですし、大人になって、地元の同窓会でも歌ってほしいですね。新しい学校の校歌は、自分たちの曲作りとは少し違った緊張感を持ちながら制作していました。歌詞はゼロから生み出すのではなく、皆さんから頂いた膨大なフレーズがあるので、ピースを組み合わせる感じに近かったですね。ただ、方向性は1つで、小さな子どもにもわかること、皆さんの熱い想いや郷土愛が伝わることを大切にしました。6歳から15歳の音域ってとても幅広いので、メロディーは9年生男子の声変わりのことも考えながら、みんなに歌ってもらえることを心がけました。
おのさん:両荘みらい学園の校歌は皆さんの協力もあり、無事に出来上がりましたが、4月に開校する時に子どもたちに歌ってもらって初めて、曲が完成すると思っています。元気に歌ってくれたら嬉しいですし、子どもたちが歌っている姿を実際に見ると、私たちは泣いてしまうかもしれません。

インタビューに笑顔で答える花花さん

加古川の人たちへのメッセージ

加古川市には多くの思い出があります。ベルデモールに路上ライブイベントをよく見に行ったり、河川敷をひたすら自転車で走ったり、平荘湖やウェルネスパーク、アラベスクホールにもよく行っていましたね。今回の校歌制作もそれらの思い出の1つになりました。また市内でライブ出演もしたいですね。かつめしを食べることも楽しみです!

加古川ミュージックフェスに出演したときの様子
プロフィール

歌手|花*花さん
おのまきこさんとこじまいづみさんによるデュオ。2000年に「あ~よかった-setagayamix-」でメジャーデビュー。2人は高砂市出身であるが、こじまさんは幼稚園まで加古川市に住んでいたこともあり、令和6年4月に開校する本市初の小中一貫の義務教育学校である「両荘みらい学園」の校歌を制作。

【取材:令和6年2月10日】

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