現在の位置

所信表明

更新日:2014年12月23日

平成26年9月の市議会で行われた所信表明演説の内容です。

 

 本日、平成26年第4回市議会定例会の開会にあたり、この場をお借りいたしまして、私が市長として市政運営を担っていくうえでの所信の一端を述べさせていただき、議員の皆さま、市民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 市長に就任してから、早2か月になろうとしており、目まぐるしい日々が続いていますが、この間においても、台風による被害防止へ迅速な対応が求められるなど、市長という立場が担うべき役割と責務の重さを改めて実感いたしました。

 また、あいにくの天候の中、開催が危ぶまれた8月3日の加古川まつり花火大会におきましては、多くの皆さまのご尽力により、事故もなく開催することができました。これも、警備にあたったスタッフをはじめ、関係機関や地域の皆さまなど、支えていただいた多くの方々のご協力の賜物であり、この場をお借りして感謝申しあげます。また、翌朝に加古川河川敷で行われたクリーンキャンペーンに私自身も参加させていただきましたところ、残念ながらゴミで溢れている状況でしたが、大勢のボランティアの皆さまのご参加により、1時間ほどで綺麗な河川敷の姿を取り戻し、改めて地域と市民の皆さまの力を目の当たりにいたしました。

 

 さて、私は、このたびの選挙期間を通じて、様々な人の話を「聴く」ことを心がけてまいりました。これは、ここ加古川市での10年以上にわたる政治活動を通じて一貫して取り組んできた、私の変わらぬ政治への想いであり、政治スタンスの原点であります。今後の市政運営においても、こうした初志を忘れることなく、考え方や立場の違いを越え、あらゆる意見に真摯に耳を傾けながら、本市の輝かしい未来のために全力で取り組んでいく決意を新たにしているところです。

 また、先の市議会臨時会でもお願いさせていただいたところですが、市民の代表である議員の皆さまとの積極的な議論を通じて、より良い市政の発展のためにともに力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、今後ともご指導、ご協力をお願い申しあげる次第でございます。

 今、わが国は、少子高齢化の急速な進行に伴って本格的な人口減少社会へ突入しています。税と社会保障の一体改革による消費税の増税に始まり、地域における医療と介護の総合的な確保を推進するための改革も行われようとするなど、地方を取り巻く環境は依然として先行きが不透明な状況が続いています。こうした中、団塊の世代が75歳以上となる、いわゆる「2025年問題」をそう遠くない将来に控え、それぞれの地域の実情に合った医療、介護、予防、住まい・生活支援が確保される「地域包括ケアシステム」の構築も喫緊の課題となっています。今こそ地方都市が自らの手で、地域に暮らす人々の英知を結集し、それぞれの地域の特性を生かした分権時代にふさわしいまちづくりに向け、将来を見据えた新しいチャレンジへの一歩を踏み出すことが求められています。私は、どのような困難な道であっても、市民と議会、行政が一体となれば、必ずや新しい成功モデルをこの加古川市から発信することができると信じています。

 そして、昭和25年の市制施行以来、東播磨地域の中核都市として、これまで築き上げてこられた本市の歴史と伝統に深く敬意を表するとともに、本市を愛する先達に学びつつ、新しい加古川市を皆さまとともに創りあげてまいります。そのために、まずは公約で掲げた4つのコンセプトを中心に、今後の市政運営についての私の決意と考えを述べさせていただきます。

 

 まず1つ目は、「市政情報をオープン」にすることです。

 言うまでもなく、まちづくりの主役はそこに住む一人ひとりの市民の皆さまです。「自分たちのまちのことは自分たちで決める。」そのためには、市民の誰もがまちのことを詳しく知ることができる環境づくりが何よりも大切です。

 そこで、まずは市政に関する徹底的な情報公開を推し進めます。

 第一に、これまで本市が取り組んできた行政評価制度についてですが、就任時のあいさつで申しあげたとおり、今年度は決算を審議いただく本定例会に間に合うように公表時期を早め、また、ホームページ上での公表についてはより見やすく工夫するとともに、市内の公共施設においても閲覧できるようにするなど、これまで以上に評価結果を幅広く公開する環境を整えました。さらに、これらの評価結果に対する市民の皆さまからの意見を受け付ける仕組みを新たに構築したところです。

 次に、本市の行政評価制度は、行政内部のマネジメントツールとして活用することが第一の目的であり、その評価は内部評価に留まっておりましたが、私は、そこへ新たに外部評価の視点を取り入れようと考えております。具体的には、本市が実施している各事務事業について、その事業目的や優先順位だけでなく、行政が税金を使って公的に取り組むべきものであるかどうか、また、本来の事業目的をどの程度達成することができたかという有効性に加えて、より効率的、経済的な進め方となっているかなどを、市民の皆さまにも参画いただき、公開の場での議論を通して検証を行おうとするものです。

 今後も、こうした改善の取り組みを通じて、より市民の皆さまにわかりやすい制度にしていきたいと考えております。

 さらに、情報公開コーナーの充実を図り、市民の皆さまとこれまで以上に市政に関する情報を共有してまいります。

 

 2つ目は、「行政参画のトビラをオープン」にすることです。

 私が、新しいまちづくりを行っていくうえで、徹底的な情報公開とともに、もう一つ大切にしたいことがあります。それは、多様な考え方や立場が尊重され、気兼ねなく意見を述べることができるまちにしたいということです。

 地域の代表者の方々と様々な行政課題を話し合う場である行政懇談会に加え、私自身が各地域に出向き、自由かつ率直な意見交換を行う新しい形での地区別行政懇談会を開催するなど、地域と行政がともにまちの将来を考える機会の拡充を図っていきたいと考えております。

 そして、民間の事業アイディアと資金を積極的に活用し、魅力あるまちづくりを行っていくために、私自らがトップセールスを行い、産業振興や新産業の創出などに、あらゆる知恵を絞っていきます。

 これらのことを通じて、市民の皆さまの声がきちんと届くと誰もが実感できる環境づくりと、新しいことに積極的にチャレンジできる土壌づくりを推進し、市民の皆さまの行政への参画機会を増やすことにより、笑顔が集まる明るいまちの実現をめざしてまいります。

 

 3つ目は、「子どもたちの輝く未来をオープン」にすることです。

 私事になりますが、私自身も3人の子どもの父親としてこのまちで子育てを行う市民の一人であります。

 これまでも、保育環境の充実をはじめとする子育て環境の整備に対する保護者の切実な思い、時には不満や不安といった率直な気持ちを直接耳にすることもありました。「誰もがこのまちで子育てをしたい」、「子どもを育てるなら加古川市に住みたい」、そう思っていただけるまちにしたいと考えております。

 来年4月には、「子ども・子育て支援新制度」がスタートします。国を挙げて取り組まなければならないこの新制度において、子どもの健やかな成長のために適切な環境が等しく確保されるよう、子ども・子育て支援を総合的かつ計画的に行う実施主体となるのは、市民の皆さまに一番身近な存在である基礎自治体です。認可保育所や幼稚園、児童クラブの拡充など、安心して子育てをすることができる環境の整備に取り組んでまいります。

 さらに、懸案となっている中学校給食の実現については、これまでの検討結果や関係者の皆さまのご意見等を踏まえ、早急に実施方法、開始時期等を決定してまいります。

 

 4つ目は、「地域活動などの社会参加の機会をオープン」にすることです。

 これからいよいよ本格的な超高齢社会に突入する中、とりわけ、これまで加古川市のめざましい発展を支えてこられた団塊の世代の方々が仕事から離れたあとも、活力を持ってそれぞれの地域で活躍することができる環境の整備が期待されるところです。

 冒頭で述べましたように、クリーンキャンペーンに参加された市民の皆さまの姿から非常に多くの示唆を得ました。それは、行政の役割に対して納得感があれば、市民の皆さまは率先して力を貸してくださるということであり、そのための機会を創出することが重要であること、さらには、慈善心による行動が心の豊かさを生み出すだけでなく、これからの世代を担う子どもたちにとっても非常に有益な学びの機会となるということです。

 このことを生かし、誰もが互いに必要とされ、人のために役に立つことに生きがいを感じることができる支え合いのまちをめざします。

 そのために、子どもや障がい者、高齢者の暮らしを支える地域活動に対して付加価値を与えて動機付けを行うことで、地域貢献型のボランティア活動に積極的な市民を増やすとともに、さらには、それを地域振興や地域経済の活性化へ繋げる仕組みづくりについて研究してまいります。

 こうした取り組みにより、地域の中で生きがいと喜びを感じ、メリットを享受することができる新しい社会制度モデルをこの加古川市で実現していきたいと考えております。

 

 以上4つのコンセプトについて述べてまいりました。

 このほか、市政を預かる者として忘れてはならない点について、いくつか述べさせていただきます。

 

 まずは、地域の防災力の向上です。来年1月には、阪神・淡路大震災から20年の節目の時を迎えます。この間、東日本大震災のような大規模災害や、本市においても、大型台風等による浸水被害などがたびたび発生してきました。また、最近では突発的なゲリラ豪雨が頻発しているほか、近い将来には南海トラフ地震の発生も予想されています。このため、一級河川加古川を擁する都市として、雨水対策や河川整備などをはじめ、市民の皆さま、事業者の皆さま、そして行政が一体となった総合的な治水対策による水害に強いまちづくりを進めます。また、地震などの災害においても、市民の命と財産を守ることができるよう、災害発生時における市民一人ひとりの対応力と地域の防災力を高める取り組みを進めてまいります。

 次に、市民の皆さまの関心も高い、(仮称)加古川中央市民病院の建設整備につきましては、地方独立行政法人加古川市民病院機構と一体となって新病院と周辺の医療機関との連携強化を図りながら、地域医療体制の充実が本市の住環境における他都市に勝る魅力の一つとなるようしっかりと取り組んでいきたいと考えております。そして、東西市民病院の跡地については、市民の皆さまの声に真摯に耳を傾けながら、引き続き市民福祉の向上に繋がるような活用方法を検討してまいります。

 このほかにも、高度経済成長期に数多く建設、整備された社会基盤施設や公共施設の老朽化対策、また、東播磨2市2町で進めている広域ごみ処理施設の建設など、本市を取り巻く諸課題や進めるべき事業は山積しています。

 近い将来に負担が想定されるこれらの大型事業などに備えるため、各種基金の確保を図りつつ、不断の行財政改革を実行してまいります。

 そして、本市が東播磨地域を牽引するリーディングシティとして発展することができるよう、市長としてリーダーシップを発揮し、常に市民の皆さまとともにこれらの課題に対する情報を共有しながら議論するなかで、スピード感を持って対応してまいります。

 

 以上、私がこの4年間で取り組んでいくまちづくりの方向性や市政運営の基本的な考え方の一端を述べさせていただきましたが、私のチャレンジはまだ始まったばかりであり、これらを具体的な施策や事業に反映し、着実に実行していくためには、職員の力を結集するのはもちろんのこと、議員の皆さまや市民の皆さまのご協力が欠かせません。

 本市は、豊かな自然と歴史ある風土に加え、温かい人々など、たくさんの魅力と地域資源が溢れています。住む人すべてが、なによりも子どもたちが、自分の生まれ育ったまちを誇りに思うことができる加古川市を創るため、皆さまとともに汗を流し、知恵を絞って精一杯取り組んでまいる覚悟でございますので、ご指導とお力添えをいただきますよう心からお願い申しあげ、私の所信表明といたします。
 

みなさまのご意見をお聞かせください

このページの内容は分かりやすかったですか。
このページは見つけやすかったですか。

お問い合わせ
担当課:秘書広報課 広報広聴係(本館4階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9121
ファックス番号:079-422-9568
問合せメールはこちら
  • 加古川市の観光
  • 申請書ダウンロード