第１章 計画策定の概要 1 第１章 計画策定の概要 １ 計画策定の背景 わが国は、高齢化の急速な進行や生活スタイルの多様化等による生活習慣病の増加が国民皆保険制度を安定的に持続させる上で大きな問題となっています。 近年では、特定健康診査（以下、「特定健診」という。）の実施や診療報酬明細書等（以下、「レセプト等」という。）の電子化の進展、国保データベース（KDB）システム※等の整備により、保険者が健康や医療に関する情報を活用して被保険者の健康課題の分析、保健事業の評価等を行うための基盤の整備が進められています。 こうした中、平成25年6月14日に閣議決定された「日本再興戦略」を受けて、平成26年4月に国民健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針の一部が改正されました。 これに基づき、全ての保険者は、健康・医療情報を活用してPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るため、保健事業の実施計画（データヘルス計画）を策定した上で、保健事業の実施・評価・改善等を行うものとされました。 加古川市においても平成28年度から平成29年度の２か年を計画期間とした「加古川市国民健康保険第１期データヘルス計画（以下、「第１期データヘルス計画」という。）」を策定し、生活習慣病の発症及び重症化の予防等の保健事業を実施してきました。 今後も引き続き効果的に保健事業を実施していくため、平成30年度（2018年度）から平成35年度（2023年度）までの６か年を期間とした「加古川市国民健康保険第２期データヘルス計画（以下、「第２期データヘルス計画」という。）」を策定し、健康寿命の延伸と医療費適正化を目指します。 なお、本計画においては、保健事業の中核をなす特定健診・特定保健指導の具体的な実施方法を定めた「加古川市国民健康保険第３期特定健康診査等実施計画」（以下、「第３期特定健診等実施計画」という。）」を包含し、一体的に策定することとします。 ※ 国保データベース（KDB）システム：国民健康保険団体連合会が、管理している健診や医療等のデータから個人の健康に関するデータを作成し、保険者が効果的かつ効率的な保健事業に活用するためのシステム。
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